CPAPのマスクについて 日本医科大学呼吸ケアクリニック

コラム

CPAPのマスクについて

人間の呼吸は鼻で行うのが本来の形です。鼻には鼻毛や鼻水があることで、常に適度な温度湿度が保たれていて加湿器のような役割をしています。また、外の空気の汚れやウイルス、細菌などは鼻を通ることで鼻毛や鼻水により捕獲されてきれいな空気になるため空気清浄機のような役割もあります。
CPAPのマスクには①鼻マスク、②ピローマスク、③フルフェイスマスクと3タイプありますが、前述のような理由から第一選択は鼻だけを覆う形の鼻マスクになります。
各マスクの特徴は以下の通りです。

1. 鼻マスク

鼻のみを覆うタイプのマスクです
特徴:
小さくて安定感があり、顔を覆う面積が少ない
高い圧力設定でも耐えられる
口が開いていると空気が抜ける←口を閉じて寝られるように慣れていただく

 

2.ピローマスク

鼻の穴に差し込んで使う、最も小さく軽いタイプのマスクです
特徴:
肌に当たる面積が最も少なく、かぶれる心配もほとんどない
とても軽く視界の邪魔をしない
高い圧設定には向かない
鼻づまりがある方には適さない

 

3. フルフェイスマスク

口と鼻を覆うタイプの大きめのマスクです
特徴:
鼻詰まりがある方、就寝中に口呼吸になる方でも使える
高い圧設定でも耐えられる
空気漏れが起きやすい

 

呼吸ケアクリニックでは患者さんのお悩みに応じて適したマスクをご案内させていただいております。どうぞお気軽にお声掛けください。

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