高齢者の肺炎予防(ワクチン接種)について 日本医科大学呼吸ケアクリニック

お知らせ

高齢者の肺炎予防(ワクチン接種)について

本邦の総人口に占める65歳以上の高齢者の占める割合、すなわち高齢化率は現在約27%を占めており、今後も増加傾向が続くと予想されています。そのような中、肺炎は悪性新生物(がんなど)、心疾患に次いで、日本における死亡原因の第3位となっています。65歳を境として、肺炎による死亡率は高齢になるにつれて急速に上昇することが知られており、高齢者における肺炎予防は大変重要です。

 肺炎の原因となる病原微生物はさまざまですが、中でも肺炎球菌の頻度が高くおよそ4分の1を占め、大変重篤となることがあるため、高齢者、ことに慢性呼吸器疾患など(COPD、間質性肺炎、気管支喘息、気管支拡張症など)をお持ちの方に、肺炎球菌ワクチン接種が推奨されています。インフルエンザワクチンの接種と合わせて是非お受けください。

 定期接種(高齢者で費用助成あり)で受けることができるワクチン(ニューモバックスR)と、任意接種(費用は全額自己負担)でしか受けられないワクチン(プレベナー13R)の2種類の肺炎球菌ワクチンがあり、それぞれの利点があることから、両者の併用が推奨されています。ご不明な点は主治医にお訊ねいただき、接種の要否、接種時期につきご相談ください。

※リーフレットのダウンロードはこちら(PDF)

 

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